PENTAX K-1
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PENTAXボディに標準装備のリアルレゾリューションは手持ちでイケるのか再び
11:01:00手持ちリアルレゾリューション検証2回目
そういえば、PENTAX K-1を購入してすぐにお試しして以来放置していた目玉機能のリアルレゾリューションを色々試していなかったので検証。PENTAXの中の人に「手持ちでもイケるっしょ」「いやいや無理っしょ」というやり取りをして「試してみるわ」って言ってからサボっていたのでちょっとまとめ。
前回の内容は、下のリンクから
PENTAX K-1の目玉機能のリアルレゾリューションを手持ちで試してみた
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リアルレゾリューションとは
ボディ内手振れ補正機能を持っているPENTAXならではの高精細技術で、センサーサイズが一回り大きな645Zとかと同じぐらいの画質になるらしい。連続4枚撮影中に動くもの(撮影者も被写体も)はなかなか難しいらしく、手持ちで撮っている人もなかなかおらず調べてもなかなか出てこないのであれこれやってみた。手ぶれ補正機構SRを応用し、イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かしながら4枚を連続撮影。1画素ごとにRGB各色の情報を得ることで、1枚の超高精細画像を生成する技術です。ベイヤー方式では表現できない解像力と色再現性が得られ、偽色も発生しません。また、高感度ノイズを大幅に低減できるのもメリット。拡大表示や大判プリントでなくても、ひと目で分かるほど画質に違いがあらわれます。Real Resolutionで撮影した画像はRAW保存が可能。各種パラメーターの調整や、Real Resolutionのオン・オフを選択してボディ内RAW展開が行えます。
※撮影時は三脚などでしっかり固定してください。
※ドライブモードのセルフタイマー/リモコン/ミラーアップ撮影を利用して撮影してください。
※被写体が動いたりカメラぶれが起こると効果が得られない場合があります。
(引用:特長1 / PENTAX K-1 / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING)
設定
- シャッタースピードは高めに1/200ぐらい
- 絞りはできるだけ絞るf/8.0ぐらい(特にK-1の場合は被写界深度が浅くなるので開放とかは避ける)
- ISO感度はそれなりに上がる
- 動体補正オン
ということで、普通に撮ったほうがよっぽどいいんじゃないかという感じですが、出来ることはやってみるという精神でチャレンジ。
ちょっと注意点としてはLightroomでの現像は対応していないので、非常に使いにくいPentax Digital Camera Utilityを使うかカメラ内現像かJPEG撮って出しで対応。
とりあえず今回は時間もないのでJPEG撮って出しと切り抜きのみ。
作例
まずは、晴れた日の動かないもの
こんな感じのEV値の高い場合は、手持ちでも十分じゃないでしょうか。非常に高精細な像が得られます。ISO200 f/8.0 SS1/500 焦点距離300mm
ちょっと薄曇りの中、低ISOでの撮影でもなんとかなる例
煙突から出ている煙が若干微妙になってる気もしますが、等倍で見たりしない限りはおそらく大丈夫。大伸ばしでプリントしても特段問題ないはずです。夜景を手持ちでなんて普通しませんが、三脚がないときでも大丈夫なのかどうか
ぱっと見は大丈夫ですが、後方のプロペラが動いているところは止まりません。とは言え、スローシャッターで撮った場合でも同じ現象になるので変わらないかな。光量が足りているところはしっかり解像しているので場面次第では使えるかも。
ISO1250 f/3.2 SS1/100 焦点距離85mm
動体補正で補正しきれなかった例
大体大丈夫なのですが、看板の下のところに無いはずの線が出現したもの。グリーンの線が出ているので、おそらくこれぐらい手ブレしているんでしょうね。どうやって1枚に合成しているのかわからないですが、基準線みたいなのを設定して全体を動かしているのかな?屋根の瓦みたいなのも若干苦手かもしれません。なんだかほわ~んとしている部分だけを切り抜くと補正しきれていない箇所が見つかります。
これはプリントしちゃえばわからないと思うので、個人の主観でどっちだろという感じ。
ISO400 f/8.0 SS1/200 焦点距離70mm
ISO200 f/8.0 SS1/200 焦点距離85mm
ISO400 f/8.0 SS1/200 焦点距離200mm
たくさん集まった花の例
ピッタリいったところは綺麗に解像しますね。背景が若干うるさくなると感じるのは僕だけかな。普通は、リアルレゾリューションでボケを活かした撮り方しないので、アルゴリズムが対応していないかも。ISO640 f/8.0 SS1/200 焦点距離200mm
高感度の作例
PENTAXのK-1とかKPだと頑張って耐えて撮るより、ISO感度を上げて撮ったほうがよっぽど失敗がないぐらい高感度での絵が良いです。じゃ、リアルレゾリューションだとどうなのよということですが、どうなんだろ?ぐらいの差かな。そもそもISO1600は余裕で常用可能、ISO6400までは普通に綺麗なので無理して使う必要はありませんが、ロープの絵だと等倍でもこんな具合になります。リアルレゾリューションOFFだともうちょっとノイジーになるかな。
ISO6400 f/4.0 SS1/200 焦点距離200mm
ISO1600 f/4.0 SS1/200 焦点距離200mm
まとめ
普段から手ブレ補正に頼らずに体幹を鍛えて撮っている人は、おそらく手持ちでも大丈夫でしょう。ただし、被写体というか場面を選ぶので状況に応じてONとOFFを切り替えつつ使っていくのが正解っぽいです。WEB用途とかA3ぐらいまでのプリントだと差はわからないと思うので、無理して使わなくてもいいでしょう。
科学的には手持ちでも撮影できる、積極的に使うかというと微妙という感じですが、キタ!って絵が時々残せるので暇な時に遊び程度で使っていこうかな。
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